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茶道で着る着物には、どんなルールや決まり事がある?【小物編】

茶道で着る着物には、どんなルールや決まり事がある?【小物編】

茶道を習っていると、普段のお稽古やお茶会などで何かと着物を着る機会があります。茶道における着物では、いくつかルールや決まり事があるのをご存じでしょうか。ここでは衿元や帯まわり、履物など小物使いの基本的なルールや決まり事をご紹介しましょう。一見こまごまとしているように感じられるかもしれませんが、基本は「シンプルであること」「飾りすぎないこと」です。

 

茶道の着物、基本的な身だしなみや小物使いのルールとは?

まずは茶道で着物を着る際に、「最低これだけは覚えておきたい」小物のルールや決まり事をご紹介しましょう。

茶道_身だしなみと小物使いのルール

1つめにあげたいのは、『時計を外すこと』。これは洋装の場合も同じですが、大事な茶道具を傷つけないという配慮のためと、時間を忘れてこのひとときに集中するという意味合いがあります。

そして2つめのルールは、『なるべく飾らずシンプルに』。指輪やイヤリングなどのアクセサリーは、外すのが原則です。帯留めや帯飾りといった着物まわりのアクセサリーもつけません。お稽古では帯留めや髪飾りはつけてもよいと言われるところもありますが、お道具を傷つけないためにも避けたほうが良いでしょう。また手元が目立つので、マニキュアもつけない方が無難。つけるとしても、薄いナチュラルな色にとどめておくようにしましょう。

3つめは、『白の半衿、白の足袋を使うこと』。清潔感を大切にするため、お稽古の際でも色柄のある半衿や足袋は履きません。着物は、茶道における制服やユニフォームだと考えましょう。特にお茶会はフォーマルなものなので、ルールや決まり事に沿った装いに気をつけます。

これらの基本を踏まえた上で、お茶会には着物に合わせて、小物もフォーマルな礼装用を選んでいきます。次の章では、お茶会での気をつけたい小物合わせについて、ご紹介しましょう。

 

お茶会での和装小物で、気をつけることは?

お茶会は、その規模や趣向によって様々な種類がありますが、基本的にはフォーマルな席です。参加する際は、小物使いにもルールや決まり事があります。

衿元のルールと決まり事

前述した通り、お茶会でも「半衿は白」が基本です。お正月の初釜はお祝いの席でもあるので華やかに装いますが、その際も刺繍衿はなるべく避けたほうが良いと言われます。伊達衿(=重ね衿)も華やかさが増して一見良さそうですが、茶道では推奨されない向きがあります。なぜならお茶会では衿元に懐紙を入れておくので、伊達衿だと懐紙を出し入れする際に衿元が着崩れやすいからではという説があります。

白の半衿

 

帯と帯締めのルールと決まり事

帯に関しては、一般的な礼装のルールや決まり事と基本的に同じです。染めの帯よりも格上でフォーマル向きとされる「織りの帯」が主になるでしょう。そしてお茶会の格に合わせて、着物と帯のコーディネートを考えます。例えば、気軽な大寄せの茶会なら、小紋の着物に名古屋帯を。少し格の高い茶会なら、訪問着に袋帯を合わせるといったように。名古屋帯・袋帯どちらも、格の高いものから趣味的な柄まであるので、お茶会の格に合わせて使い分けます。

帯締めも、お茶会の格に合わせて選びます。礼装用の幅広の帯締めが、お茶会での基本です。初釜の際には金糸入りの華やかなものにするなど、お茶会の雰囲気に合わせましょう。丸ぐけの帯締めは普段着用なので、お稽古の際にとどめます。帯揚げ、長襦袢は特に決まり事はありませんが、季節に合わせて。絽や紗といった夏着物の季節には、帯から長襦袢、帯揚げ、帯締め、半衿といった小物も夏物に変わります。

礼装の帯

 

草履のルールと決まり事

お茶会では、草履も礼装用を用います。台に高さがあり、鼻緒も金・銀色を使ったものなど格の高いものです。白っぽい淡い色は着物と合わせやすく、1年通して履けるのでおすすめです。サイズ選びのポイントは、足より小さめを選ぶこと。かかとが草履から1㎝ほど出ているものを選ぶと、美しく見えると言われます。大きいサイズが良くないのは、かかとから足裏が草履の台からパカパカ開いて、裾を踏みやすくなるからとも言われます。小さめサイズを足指の根元まで入れずに履き、重心を前にして歩くようにしましょう。

白い足袋に礼装の草履

 

道行コートと羽織のルールと決まり事

お茶会に出かける際、着物の上に着るのは礼装用の道行コートです。洋服におけるコートと同じ扱いで、室内では脱ぐのがマナーです。羽織は普段着なので、着て行けるのは略礼装まで。フォーマルなお茶会の着物と合わせるのは不向きです。お稽古の際に、小紋などの着物と合わせる時にとどめておくのが無難でしょう。

 

その他、お茶会での身だしなみや、あると便利な小物は?

お茶会で着る、着物と小物のコーディネートプランができたら、最後の仕上げは身だしなみ。こちらもフォーマルな席であることを意識しつつ、主張しすぎない装いに整えるのが基本のルールです。

身だしなみのルールと決まり事

髪型は、衿元に髪が掛からないようすっきりとまとめます。ふんわりとしたまとめ髪や、おくれ毛は、フォーマルにふさわしいとは言えません。かんざしなどの髪飾りは万が一落とした時にお道具を傷つけるかもしれないので、華やかな初釜でもできれば使わない方が無難です。そして、お茶や料理の邪魔になるので、香水は控えるように。お茶会によっては香を焚くことがあり、不要な匂いには気をつけたいものです。

お茶会に持って行きたい小物とバッグ

お茶会には、替えの足袋を持って行きましょう。着いたら履き替えることで、足袋も畳も清潔に保つことができます。もしくは出かける際に、足袋カバーを履くのもおすすめです。脱ぎ履きしやすいので、着いたらカバーをサッと脱ぐだけなので手軽です。

ハンカチは、つくばいで手を清める際に必要です。別に大判のハンカチも用意しておくと、食事の際にナプキン代わりに衿元や膝に置くことができます。ゴミ袋も念のため持って行きましょう。食事でゴミが出た際に入れることで、器をきれいにお返しできます。

着物に合わせるバッグは、お茶会では礼装用の和装バッグを。礼装用バッグと草履のセットになったものもあり、コーディネートしやすく重宝します。荷物が多い時にはサブバッグを持って行っても構いません。また別に、風呂敷も用意しておきましょう。バッグや道行コートなどを、ひとまとめにしてあずけるために必要です。

茶道で着る着物_ルールと決まり事

 

最後に

茶道で着る着物と、それに合わせる小物の使い方は、細かいようで実はいたってシンプルです。小物は種類が多いのですが、基本的なルールや決まり事がわかっていれば大丈夫です。迷った際は、お茶会は「フォーマルな席である」こと、茶道の基本理念は「飾りすぎないこと」を思い出して。経験を積むことで応用がきくようになり、いろんな種類のお茶会へもシーンに応じた装いが楽しめるでしょう。

晴れ着の丸昌 横浜店では、季節ごとのさまざまなお茶会にふさわしい訪問着や色無地を取り揃えています。帯や着付け小物も、着物とセットでご用意しておりますので、小物選びもご心配いりません。また、お茶会に合う礼装用の草履やバッグのレンタルも対応しております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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