女子大生の卒業式スタイルといえば袴ですが、最近では小学校の卒業式でも袴姿の女の子を見かけるようになりました。小学校の卒業式で袴を着せる場合に、気をつけたいことについてご紹介します。
小学校の卒業式に袴を着てもOK?
小学校の卒業式の場合、女の子の卒業生の服装はブレザーやワンピースなどが定番ですが、最近では袴姿の女の子も見受けられます。まだ少数派ですがジュニア雑誌などで「他人とかぶらないスタイル」として卒業袴が注目されたこともあり、小学生にもじわじわと人気が上昇しているのだとか。かわいらしい姿に「私も着てみたい!」と憧れる女の子や「ウチの娘に着せてみたい」というご両親が増えているそうです。
袴はもともと明治~大正時代に女子学生の制服として採用されたもの。和服よりも動きやすく、品格もあることから、学問の場にふさわしい服装として、学生だけでなく女性教師の間でも広く着用されていました。そんなわけで、歴史的背景として袴姿は卒業式にふさわしいともいえるのですが、袴を着用して卒業式に出席させたいときは、必ず前もって小学校に確認をとりましょう。
学校によっては「全員が進学する中学の制服を着用する」という決まりがあったり、「目立ちすぎる」「転倒などの危険を避けるため」といった理由で卒業袴を禁止している小学校もあります。
小学生向けにラインナップが充実
小学生ですから、今後も成長することを考えて、卒業式に着る袴はレンタルを利用する場合が多いようです。
ブームの影響を受けて、最近では小学生向けの卒業袴も、デザイン、サイズも幅広くライナップされるようになってきました。着物と袴のセットのほか、着物のみ、袴のみでもレンタルOKという業者がほとんどです。袴は体格にあったサイズのものでないと見た目のバランスがおかしくなりますが、着物は肩上げ、おはしょりでサイズ調整ができます。着物をお持ちの場合は、袴のみレンタルという方法もあるでしょう。
またレンタル業者によって、セットとして付属の小物の種類や数が違うことがあります。着付けやヘアーメイクが含まれているかどうかや支払方法も含め、利用する前にきちんと確認しておくと安心です。
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卒業袴にはデメリットがあることも考慮して
華やかで素敵な卒業袴ですが、メリットばかりではありません。やはりデメリットもあります。衣裳を袴スタイルに決める前に、知っておいていただきたいマイナス面をご紹介します。
珍しいので目立つ
卒業袴を着用するお子様が増えてきたとはいえ、まだスーツが主流です。そのため全体の中で目立ってしまうことは避けられません。小学生と言えば思春期にさしかかる年頃ですので、お子さん本人がどう思うのか、意思を尊重してあげてください。
歩きにくい、トイレがしにくい
慣れない袴で歩きにくかったり、裾を踏んで階段でころんでしまう危険もあります。スカートと同じ構造なのでトイレは難しいわけではありませんが、丈が長いので引きずって汚してしまう恐れがあることを考慮しておきましょう。
油断すると着崩れする
せっかくきれいに着付けても、友達とふざけたりしているうちに、着崩れてしまうこともあります。また、着崩れしないように帯を締めすぎて途中で気分が悪くなってしまったという子も……。親が一緒にいれば直してあげることもできますが、式典の最中には難しい対応となります。できれば卒業式当日を迎えるまでに、一度着付けて自宅で練習しておきましょう。
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最後に
卒業式は6年間の小学校生活を締めくくる大切な日。最高の思い出になるように、メリットとデメリットの両方を踏まえて素敵な卒業袴を選んであげてくださいね。