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黒留袖にバッグは必要?持つなら、どんなバッグがふさわしいの?

黒留袖にバッグは必要?持つなら、どんなバッグがふさわしいの?

主に結婚式で、新郎新婦の母親や既婚の親族女性が着用する黒留袖。女性の着物の中で最も格式が高く、着る機会も生涯に幾度しかないものなので、着こなしの不備や失敗は避けたいものです。そんな中、よく耳にするのが「バッグは必要なの?」「どんなバッグを持てば良いの?」と言った声。そこでここでは、礼装時のバッグの基本的なマナーやルールをはじめ、黒留袖を着た際のバッグの役割や、ふさわしいバッグの選び方について詳しくご紹介します。

 

礼装時に持つバッグの、基本的なマナー&ルールについて。

着物の礼装には、格の高い順に正礼装、準礼装、略礼装の3種類がありますが、ここではまず、その礼装の際に持つバッグの基本的なマナーとルールについてご紹介します。

礼装時のバッグには、実はあまり複雑な決まり事はありません。着る着物と行く場所によって比較的自由に選ぶことができますが、最も大切なのは『礼装の格に合ったものを選ぶ』ということです。

デザインのタイプとしては、洋装のフォーマルバッグと大きく変わらず、比較的小ぶりなサイズが主流。持ち手のついたハンドバッグタイプや、持ち手の無いクラッチバッグタイプが一般的です。たくさん荷物が入るからといって、大きなボストンバックやトートバック、肩から掛けるショルダーバッグなど、礼装用ではない普段使いのバッグは持ちません。

使われる素材は、日本の伝統工芸でもある佐賀錦や唐織、綴織などといった高級織物生地の他、布地にビーズやパール、スパンコールがあしらわれた華やかなものもあります。その他、皮革や合皮、エナメルなどの素材で作られたものもありますが、大切なのは着物との調和が取れていることと、礼装用であるということ。その点が満たされていれば、洋装のフォーマルと兼用のものでも構いません。

礼装用バッグ01

礼装用バッグ02

ですが、いちばん安心なのは礼装用として草履とセットになったもの。これなら、必ず礼装にふさわしいデザインと素材が採用されていますし、コーディネートの点でも統一感が出るのでおすすめです。

なおセットものとしては、草履とバッグの他に、袱紗やサブバッグがセットになったものもあります。袱紗はご祝儀を包むのに必ず必要ですし、バッグのデザインとお揃いであれば、結婚式の受付でお渡しする際にも洗練された印象があるでしょう。また、小ぶりな礼装バッグの収納力を考えると、サブバッグがあると非常に便利です。化粧ポーチや携帯電話の充電器、予備の足袋や折りたたみ傘など、礼装バッグに入らない荷物をサブバッグにまとめておけば、会場のクロークに預ける際もスムーズです。時折、紙袋をサブバッグとして使っている方を見かけますが、たとえ高級ブランドのものであっても、これはNG。サブバッグも含めてトータルで考えられたコーディネートをしてこそ、品格とセンスのある礼装になります。

 

黒留袖に、バッグは本当に必要なの?

黒留袖を着るシーンと言えば、結婚式。ですが「ほとんど物が入らないバッグを、わざわざ持つ必要ある?」「バッグって、結婚式の間は椅子の後ろに置いておくしかないし、邪魔じゃない?」と感じる方もいらっしゃるようです。確かに、黒留袖を着た結婚式で、バッグを持って歩き回ったり、人前に立ったり、記念写真を撮ったりすることはありません。ですが、身だしなみとマナーを考慮すると、やはりバッグは必要と言えるでしょう。

もし、バッグを持たず、まったく手ぶらの状態だったら…?トイレに行って、万が一ペーパータオルが無ければ、濡れた手を拭くのにも困りますし、感動の涙をぬぐうのにも困ります。また、お化粧を直したいと思った際にいちいち控え室まで戻っていたら、ゲストの方々へのご挨拶回りも滞りますし、式の進行にも影響を与えかねません。もし新郎新婦から、受付やスピーチをしてくれる人へのお心づけを預かっていたら、それをタイミング良くスマートに渡す必要もあります。

これらの状況を考えると、ハンカチとティッシュ、お化粧直しの口紅とパウダー、そして必要な場合はお心づけを入れたポチ袋などをバッグに収めて持っておくのがマストと言えるのではないでしょうか。なお、会場にはたくさんの荷物を持ち込まないのがマナー。結婚式の際は、何かと準備の荷物が多いとは思いますが、それらはサブバッグにまとめて会場のクロークに預けるなどしておきましょう。

また、会場内に持ち込むものとして、写真を撮るための携帯電話やデジカメ、お財布などの貴重品があるかと思いますが、これらは小ぶりのバッグだと入らない場合もあります。携帯電話やデジカメは身近な親族に預けておくなど工夫し、お財布は普段使っているものではなく、薄型で小さなものを準備しておくと良いでしょう。

黒留袖_バッグの必要性

 

黒留袖に合わせるバッグは、どんなものがふさわしい?

黒留袖は女性の第一礼装なので、合わせるバッグもそれ相応の品格がなければなりません。礼装用のバッグであることは当然ですが、色についての決まりがあり、金色か銀色または白色が基調のものがふさわしいとされています。素材は、佐賀錦などの豪華な織物が使われることが多いですが、その他の上質な布地や光沢が美しいエナメルなども一般的です。なお、皮革製のものもありますが、結婚式には殺生をイメージさせるものはNGというマナーがあるため、皮革であることが露骨に分かるものは避ける方が無難でしょう。

お買い求めになる場合も、レンタルされる場合も、判断に迷われた時はお店の方に「黒留袖に合わせます」ということを伝えると、ふさわしいバッグを提案してくれると思いますが、コーディネートの統一感という意味でも、バッグ単体ではなく草履とセットになったものをお願いすると良いでしょう。また、黒留袖の柄や帯に使われている金色や銀色と同じトーンの草履&バッグを合わせると全体のバランスが良くなり、コーディネートがより一層美しくまとまります。

礼装用バッグと草履のセット01

礼装用バッグと草履のセット02

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最後に

なかなか着る機会のない黒留袖の場合、小物のコーディネートにも疑問や悩みがつきものです。ですが『礼装用の草履&バッグセット』『色は金・銀もしくしは白』と覚えておけば間違いはありません。洋服が一般的になった今、和服の礼装について詳しく分からないのも当然ですので、もしも周りに迷っている方、悩んでいる方がいらっしゃったら、教えて差し上げてください。

晴れ着の丸昌 横浜店では、黒留袖のレンタルと合わせて、草履&バッグのレンタルも行っています。もちろん品質にこだわり、国産の高級草履・ハンドバッグを手掛ける業界トップメーカー、金鷲(キンワシ)製のものを中心に取り揃えています。なお、コーディネートについても、専門知識を持ったスタッフが、着用される黒留袖やご年齢にあったものを提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

※こちらで紹介した内容は、2019年7月の情報です。

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