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結婚式の黒留袖。大きめ体型の場合、何に注意すれば良い?

結婚式の黒留袖。大きめ体型の場合、何に注意すれば良い?

黒留袖は、結婚式で新郎新婦のお母様が着用する最も格式の高い礼装。生涯の中でも一番と言えるほど大切な晴れの日に着るものだけに、品良く美しく着こなしたいですよね。ここでは、標準体型よりもふくよかな方、背が高い方、そのような大きめ体型の方が黒留袖を着用される際に注意したいポイントをご紹介します。

 

大きめ体型でも心配はいりません

息子や娘の結婚式には、きちんとした黒留袖を着たい。そんな想いでレンタルの黒留袖を探されるお母様を悩ませる事のひとつに、体型の問題があります。年齢を重ねるごとに体型がふっくらしてきた…という方や、長身のため普段の服も合うサイズが見つからない…という方など、標準よりも大きめ体型の方によくあるお悩みです。

太っているから、背丈が大きいから、黒留袖は似合わないんじゃないかしら?私に合うサイズはレンタルでは取扱ってないんじゃないかしら?そう思っている方がいらっしゃるかも知れませんが、心配はありません。着物はサイズさえ合っていれば、大きめ体型の方でもきれいに着ることができます。また、最近はレンタルでもサイズ展開が豊富に揃っています。ですから、体型を理由に黒留袖を着ることを断念する必要は決してありません。

 

注目すべきポイントは、サイズの選び方

黒留袖に限らず、着物のサイズは幅(ヒップサイズ)と身長が目安になります。一般的な反物の幅と長さで仕立てられる着物は、ヒップサイズが95cmくらいまで、身長は170cmくらいまでのため、レンタルなどの既成品の場合はこれが標準サイズとなります。ですから、このサイズを上回る大きめ体型の方は、あらかじめ大きいサイズを選ぶことが黒留袖を美しく着こなすポイントとなります。

大きめサイズにも段階がありますので、ヒップサイズが大きめの方の場合は、身幅をチェックしてみましょう。着物を羽織って左右の身頃(右:下前、左:上前)を重ね合わせた時、下前の端が左まで届かないと、着物の下に着る長襦袢が見えてしまうため美しく着こなせません。

また、高身長の方の場合は、身丈(肩から裾までの長さ)と裄(背中の中心から袖口までの長さ)をチェックしてみましょう。足首や手首があらわになってしまうほど短いようであれば、品良く見えないので避けましょう。

 

柄裄の選び方にも、ならではのポイントが

サイズの次に気をつけたいのが、黒留袖の裾まわりを彩る柄裄です。実に様々なデザインがありますが、その選び方次第で体型カバー効果が得られ、より美しく着こなすことができます。

身幅が広く、ふくよかな体型の方の場合は、柄が全体的に入っているものを選ぶと良いでしょう。柄が少なく余白が多いと、ふくよかさがかえって目立ってしまいます。また柄の配置は、斜めに流れるように入っているものがおすすめです。視覚効果でスッキリと見えるので、体型カバーが期待できます。

【ふくよかな体型の方におすすめの柄裄】

ふくよかな方におすすめの黒留袖

 

一方、高身長の方の場合は、脚が長いぶん裾から帯までの長さが出てしまいますので、ある程度高い位置まで柄が入っているものを選ぶと良いでしょう。低い位置にしか柄が入っていないと、帯から下の部分に広い余白が出来てしまい、全体的にやや間延びした印象になるので、背の高い方は選ぶ際に注意してください。

【高身長の方におすすめの柄裄】

高身長の方におすすめの黒留袖

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大きめ体型の方は帯や着付け小物にもご注意を

体型に合ったサイズ、柄裄の黒留袖が見つかったら、次は帯や着付け小物もチェックしましょう。これらも体型に合ったものが揃っていないと、美しい着こなしになりません。

黒留袖には袋帯を二重太鼓で結びますが、ふっくらとした体型の方の場合は、帯の長さが足りないことがあるので注意が必要です。通常の袋帯はおおよそ4m20~30cmほどありますが、それよりも長さに余裕のある帯を探すか、あらかじめ二重太鼓を結んだ形に加工された作り帯を活用するなどして対処しましょう。着付けの際の腰紐も同様で、もともと長さのあるものを使うか、2本を結んで使うなどして工夫してみましょう。

また、表立って見える部分ではありませんが、肌襦袢や長襦袢はサイズが合ったものでないと着崩れの一因になりますし、足袋や草履も窮屈なものを履いていると、所作がしづらく疲れますので、事前にチェックをしておく方が安心です。

レンタルをされる場合は、お店の方に相談してみるのも良いでしょう。和装や着付けのプロの方は、ふくよかな方、背丈が大きい方、それぞれの体型にぴったり合った帯や小物の見立てをしてくれますし、より美しく着こなすためのヒントも得られるでしょう。

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結婚式当日の着付けの方法にもひと工夫を

さて、ここまでは選び方など準備段階でのポイントについてご紹介してきましたが、続いては結婚式当日の着付けのポイントをご紹介します。

ふっくらふくよかな体型の方の場合、バストにもボリュームがあることが多いと思いますが、和装の場合、帯の上にバストが乗っているような状態は美しいとされておらず、できるだけ段差がないようにするのがポイントです。この時の対策としては、和装ブラやさらしを用いてボリュームダウンしたり、アンダーバストに手ぬぐいなどを挟んで段差をなだらかにしたりという方法があります。

バストの大きさカバー

また、お尻の大きさが気になるという方は、帯を結ぶ際にて先が多めに出るようにします。さらに、お太鼓を大きめに作り、たれ先をお尻のいちばん高い部分に合わせると、大きさが目立ちにくくなるので試してみてください。

お尻の大きさカバー

基本的には、着物が裾つぼまりになるように着付けるのがポイントで、ふくよかな体型の方は、この点を押さえていないとだらしなく見えてしまうので要注意。その他、衣紋の抜き加減を肩甲骨のでっぱりに合わせて抜くようにすると、肉付きの良さがカバーされ、首も長く見えるのでおすすめです。

太め体型カバー

ご自身で着付けるのが不安な場合は、式場や美容室などにいるプロの着付け師さんにお願いする方法もあります。事前に相談をしておくと、体型を考慮した小物を準備し、上手に補整と着付けをしてくれるでしょう。

 

最後に

お母様にとっても一生の記念になる結婚式での黒留袖姿。美しく着こなして、素敵な一日にしてください。晴れ着の丸昌 横浜店では、大きめ体型の方にお召いただける黒留袖を取り揃えております。お気軽にご相談、お問合せください。

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