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結婚式で母親が着用する「マザードレス」とは? 選び方や着こなしの基本マナー

結婚式で母親が着用する「マザードレス」とは? 選び方や着こなしの基本マナー

結婚式で新郎新婦の母親が着用する衣装と言えば、まず思い浮かぶのが黒留袖。ですが、昨今はマザードレスと呼ばれる洋装を選択する方も少しずつ増えています。ここではマザードレスとはどんな衣装なのか、どのように選び、どう着こなせばいいのか、基本的な情報や注意したいマナーについてご紹介します。

目次

マザードレスとはどんな衣装?

マザードレスを着るなら、購入?レンタル?

マザードレスを選ぶ際に気をつけたいマナー

マザ―ドレスとはどんな衣装?

マザードレスとは、その名の通りお母様が着用されるフォーマルなドレスのことを指し、主にお子様の結婚式や披露宴で利用されるケースが多いことから、ブライダルマザードレスと呼ばれることもあります。(ただし、もともと日本にあった服飾文化ではないため、はっきりした定義がある訳ではありません。)新郎新婦の母親としてふさわしい品格を備えたドレスで、黒留袖の代わりにお召しいただける衣装です。

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結婚式の多様化とともに利用者も増加

一口に結婚式と言っても、神前式や教会式の他に、レストランやゲストハウス、屋外ガーデンなど、より自分たちにフィットするスタイルで結婚式を執り行うカップルが増えています。また近年は、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、招待客数を縮小し、少人数によるカジュアルな式を採用する方や、招待客にオンラインで参加してもらう形式を取る方、記念写真だけを撮る方も見受けられました。このように結婚式は実に多様化しており、新郎新婦のお母様も式のスタイルに合わせてドレスを選ぶ方が増えているようです。そこには、自分らしさがより表現できるファッションで子供の晴れの日に立ち会いたいというニーズや、着物よりも身体への負担が少ないドレスで有意義に晴れの日を過ごしたいというニーズがあるように思われます。また、百貨店や専門店以外にも、通販やレンタルなど、ドレスを手にいれる方法が多彩かつ容易になっている点も、利用者の拡大を後押ししている要因かもしれません。

結婚式場の様子

「格」によって異なるドレスの種類

マザードレスには様々なデザインがあり、色や素材、シルエットなど、見るポイントはたくさんありますが、重要なチェックポイントのひとつがドレスの「格」です。ドレスの場合も着物と同じように、着用する人の立場や場面に応じた品格のドレスを着分けるのがマナーです。結婚式や披露宴のような、いわゆるフォーマルな席では、正礼装、準礼装、略礼装にあたる格がふさわしいため、マザードレスを選ぶ際もそのドレスコードを意識する必要があります。

ドレスの場合、正礼装にあたるのはアフタヌーンドレスまたはイブニングドレスです。洋装のフォーマルスタイルは着用する時間帯によっても着分けるが必要があるため、日中はアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレスを着用します。着物で言うと、黒留袖や色留袖と同等の高い品格があり、専門式会場をはじめ、一流のホテルやレストランで行われる結婚式、披露宴においてもふさわしい装いと言えます。

準礼装にあたるドレスは、日中用はセミアフタヌーンドレス、夜用はセミイブニングドレスまたはカクテルドレスになります。着物で言うと、訪問着や色無地と同等の品格になります。あまり格式張らないカジュアルなスタイルの結婚式、披露宴であれば、新郎新婦の母親が着用しても構わないでしょう。

略礼装のドレスは、正礼装、準礼装に比べると自由度が高く、結婚式の招待状に「平服でお越しください」と記載がある場合も、この略礼装にあたります。ただし、いわゆる普段着ではなく、ドレッシーなワンピースやセットアップなど、場の雰囲気にふさわしい華やかさが必要です。招待客がある結婚式の場合、新郎新婦の母親はゲストをもてなす立場として品位ある装いをするのがマナーですので、略礼装のドレスの着用は不向きと言えるでしょう。

正礼装、準礼装、略礼装のドレスの特徴、マナーについては、以下も参考にしてください。

なお、洋装の「正式な」ドレスコードには様々なルールが定められていますが、日本における結婚式・披露宴の慣習や様式には当てはまらない部分もあります。ドレスコードを厳守した装いは決して誤りではないものの、場合によっては少々やり過ぎに見えてしまうこともあるので気をつけましょう。疑問や不明点がある場合は、新郎新婦や担当のウェディングプランナーなど、式の内容や形式をよく把握している人物に確認してみるとよいでしょう。

正礼装

日中用:アフタヌーンドレス

朝から日没までの時間帯の行事に着用するドレスです。袖は七分丈から長袖、スカートは膝下からくるぶしまでの長さがあり、全体的に露出を控えたデザインです。生地は光沢のないものが基本のマナーで、靴やバッグも光沢のある素材やキラキラ光るデザインは避けます。アクセサリーも上品なパールや光沢や輝きが少ないものを合わせます。ですが、日本では洋装のドレスコードはあまり厳密ではないため、控えめな光沢であれば許容範囲と言えるでしょう。

夜用:イブニングドレス

日没以降の時間帯の行事に着用するドレスです。足元が隠れるロングドレスが基本で、スカートの丈は短くてもくるぶし以上。アフタヌーンドレスとは反対に、袖がなく、胸元や背中が開いたデザインで、上品に女性らしく肌見せするのが正式なマナーです。光沢のある生地もOKで、靴やバッグ、アクセサリーも光沢のある素材、宝石やゴールドなどキラキラするものを身につけます。ただし、日本では露出が多いスタイル、華美なスタイルが好まれない傾向にあるため、厳守する必要はありません。

準礼装

日中用:セミアフタヌーンドレス

アフタヌーンドレスと同様、露出を控えたスタイルです。袖は長袖でなくても構いませんが、袖のあるデザインが良いとされ、ノースリーブなどの場合はボレロやストールを着用して肩を隠します。スカートは膝丈からミモレ丈くらいまでの長さが基本です。生地は光沢がないものがマナーですが、アフタヌーンドレスと同様の理由で、あまり過剰でなければ問題ありません。

夜用:セミイブニングドレス/カクテルドレス

イブニングドレスよりも控えめに装うのが基本です。一般的なゲストとして招待された場合は、式の主催者や主賓の装いの格を越えないよう、ゴージャスなデザインを避けるのが無難です。スカートは膝丈からロング丈までOK。袖のないデザインが一般的で、光沢のある生地が良いとされています。サテン素材やラメ入りの生地など、会場の照明で上品に輝く華やかなドレスが向いています。

略礼装

ワンピースやセットアップなど

自由度が高いファッションとは言え、フォーマル色が強すぎる固いスタイルも、逆にカジュアルすぎるくだけたスタイルも好まれません。また、結婚式へのお呼ばれ、謝恩会や祝賀会、会社のレセプションパーティ、学校行事への参加など、場面や立場によってもふさわしい装いが変わります。Tシャツやジーンズのような普段着は当然マナー違反。あくまでフォーマルシーンであることを意識して装いましょう。

なお、どの場合においても素足・生足はマナー違反。必ずストッキングを着用し、葬儀を連想させる黒色ではなく、肌色タイプを選びましょう。また、靴は露出の多いサンダル、ミュールはNG。つま先が見えない、ヒールのあるパンプスを合わせましょう。

このように、ドレスもその品格によって袖丈やスカート丈、露出の程度や素材など、デザインに違いがあり、着用できるシーンや着こなしのマナーが異なります。日本では、厳密なドレスコードが要求されるケースは少なく、正式なドレスコードを遵守すると、かえって目立つスタイルになる場合もあるので考慮が必要ですが、デザインの好みだけでドレスを選ぶのは要注意。結婚式のスタイルや時間帯、会場の格式なども踏まえて、ふさわしいマザードレスをお選びください。

最も重要なのは両家、両親の「格」の統一

マザードレスがどんな衣装なのかは、おおよそお分かりいただけたかと思いますが、その着用において気がかりなのは、相手方のお母様の衣装が和装の場合はどうなるの?という点ではないでしょうか。結論からお伝えすると、お相手のお母様が和装でもマザードレスの着用は可能です。ただし、この際のポイントは、両家のお母様が着用する着物とドレスの格を揃えるという点。例えば、お相手のお母様が正礼装の黒留袖を着用される場合、ドレスもアフタヌーンドレスやイブニングドレスのような品格の高いドレスを着用する必要があります。格下にあたるドレスだと、結婚式の主催者と招かれたゲストの装いになり、両家の関係性がアンバランスになってしまうためです。

これは両家の装いだけでなく、両親の装いにも共通するポイントです。もしお父様が正礼装のモーニングを着用される場合は、お母様も正礼装のドレスを着用。お父様が準礼装のディレクターズスーツやタキシードを着用される場合は、お母様も準礼装のドレスを着用という具合に、両親が同じ品格になるよう、衣装選びを行なってください。

和装か洋装かではなく、衣装の格を合わせることが重要となりますので、もしマザードレスを着用したい…とお考えの場合は、お相手のご両親がどんな衣装を着用される予定か事前に確認して、格を統一しておくことをおすすめします。

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マザードレスを着るなら、購入?レンタル?

結婚式にマザードレスを着用することを決めたら、続いて検討したいのが、その入手方法です。大きくは、購入するか、レンタルするかの2通りに分かれるでしょう。今は、百貨店や専門店でなくとも、ネットショッピングで購入ができます。また、レンタルの場合もさまざまな業者が衣装提供をしていますし、選べるドレスのラインナップも豊富です。以前に比べると選択肢が格段に広がっているので、メリット・デメリットをよく確認して、ご自身にあった方法をお選びください。

マザードレスを購入する場合のメリット・デメリット

まずは、購入する場合のメリット・デメリットをみていきたいと思います。何を重視して選ぶのか、譲れないこだわりはどこか、ご自身の考えや想いに当てはめて検討してみてください。

メリット1:まっさらなドレスを着用できる

購入の場合、ドレスに最初に袖を通すのはご本人。新品のまっさらな状態のマザードレスを着用できるのがメリットと言えるでしょう。レンタルもきちんとした方法でクリーリング、保管が行われるとは言え、この点は大きな違いになります。

メリット2:自分にあったサイズ、好みのデザインにできる

ほとんどのドレスは特定のサイズ、デザインで仕立てられますが、オーダードレスやセミオーダードレスを購入する場合は、より自分にフィットするサイズに調整ができたり、好みのデザインにアレンジができたり、ご自身の理想に近いマザードレスに仕上げることができます。

メリット3:自分好みのコーディネートを追求できる

マザードレスを美しく着こなすには、それに合った靴やバッグ、アクセサリーなどを選ぶ必要があります。レンタルの場合、あらかじめ決まったラインナップの中から選択しますが、購入の場合、選択の幅が無限にあるため、自分好みのコーディネートを追求しやすいと言えるでしょう。

デメリット1:着回しが案外難しい

購入したマザードレスは、お子様の結婚式に限らず、ふさわしいフォーマルシーンで幅広く活用したいところですが、意外と着回しが難しく、ワンパターンになりがち…思ったほど上手に活用しきれない…という声も聞かれます。

デメリット2:コスパが悪い場合がある

フォーマルなマザードレスは、それなりに高額な品物です。お手入れや管理にも手間と費用がかかります。購入後、着用の機会が多くあればコストパフォーマンスは良くなりますが、一度きりの着用で終わってしまった場合は、割高な出費となるでしょう。

デメリット3:デザインの流行り廃りに影響される

ファッションにはその時々のトレンドがあり、もちろんマザードレスのデザインにも影響があります。そのため、購入した時は流行りのデザインだったものの、それ以降の着用の機会では、トレンドから遅れたデザインになっている場合があります。

マザードレスをレンタルする場合のメリット・デメリット

では次に、レンタルする場合のメリット・デメリットを見ていきます。購入のメリット・デメリットと逆になる内容もあるので、ご自身の気になるポイントを満たすかどうか、チェックしてみてください。

メリット1:比較的手頃な料金で質の良いものが借りられる

クオリティとデザイン性に優れたマザードレスは、当然、値段も高額になります。購入の場合、大きな出費となりますが、レンタルの場合、出費を抑えて利用できる点がメリットと言えるでしょう。

メリット2:お手入れや保管の煩わしさがない

着物も同じですが、着用した後に適切なお手入れや保管を行わないと、衣装は劣化してしまいます。レンタルの場合は、着用後に返却するので、その手間が一切不要。また、保管場所を確保する必要もありません。

メリット3:トレンドを意識したデザインが選べる

レンタルの場合、常に新しいデザインのドレスが入荷されるため、ショップに並ぶのはその時のファッションに応じたものばかり。利用の度に、トレンドを意識したお洒落なマザードレスを選ぶことができます。

メリット4:年齢や体型の変化を気にしなくていい

年齢を重ねると、似合うデザインが変わったり、体型が変わったりしますが、レンタルの場合は、その都度、自分にふさわしいマザードレスを選ぶことができるので、自身の変化を気にする必要がありません。

デメリット1:新品ではないものを共有利用する

レンタルには避けられない条件ですが、利用するマザードレスは新品でない場合が多くあります。また、自分だけの専用衣装ではないので、他の人との共有利用ということになります。

デメリット2:自分にあったサイズ、デザインが見つからない場合も

レンタルの場合、あらかじめ決まったラインナップの中から選ぶことになるため、デザインは好みだけどサイズが合わない、イメージにぴったり合致するデザインがないなど、何か妥協せざるを得ない場合があります。

デメリット3:遅延や損傷により追加料金がかかる場合も

レンタル店やプランによって、内容や条件は一律ではありませんが、返却期限を過ぎてしまった場合や、ひどいシミ汚れや生地の破損などが生じた場合は、追加料金がかかる場合があります。

購入にもレンタルにも、それぞれメリット・デメリットがあります。何を基準に判断するか、価値観は人それぞれです。お子様の結婚式は親御様にとって特別な晴れの日ですので、ご自身の心がより弾む選択をして、楽しくマザードレスをお選びいただくのが良いのではないでしょうか。

マザードレスを選ぶ際に気をつけたいマナー

ここからは、マザードレスを選ぶ際にご注意いただきたい、マナーに関するポイントをご紹介いたします。お子様の結婚式が最良の思い出とし心に刻まれるよう、ベストなマザードレスを選んで素敵に着こなしてくださいね。

ドレスの色や素材について

フォーマルの定番カラーである黒やネイビーのマザードレスは主流のひとつです。また、グレー系やベージュ系の落ち着いて品のあるカラーも人気です。ただし、結婚式の主役は新郎新婦ですので、花嫁のドレスの色とかぶらないように配慮しましょう。できるだけ控えめに…と意識してシンプルになりすぎると、晴れの場にふさわしい華やかさに欠けてしまうこともあるのでバランスが大事です。例えば、レースやシフォン素材を使ったドレスはラグジュアリーな雰囲気もあり、華やかさを演出します。その他、極端に華美なデザインは不向きですが、上品な光沢のある素材、ビーズや刺繍などの装飾も装いを華やかに見せてくれます。

マザードレス_色や素材

肌の露出具合について

肌の露出は控えめが原則です。正式なドレスコードでは、夜は肌を見せるスタイルが良いとされますが、日本では日中と夜のドレスコードがあまり重要視されません。また日本の文化は、大胆な露出を好まない傾向にあるので、胸元や背中が大きく開いたデザインのものは避けた方が良いでしょう。袖は、肩がすっかり露出するベアトップをはじめノースリーブは避けた方が無難。袖丈が短い場合はボレロやジャケットを羽織るスタイルが多く見られます。スカート丈も、膝が見えるようなミニ丈は不向きと言えます。お客様を招いて執り行う結婚式の場合、お母様は式の主催者側であり、お越しいただいた方々をもてなす立場にありますので、それにふさわしい品格のある装いを心掛けましょう。

合わせる小物類について

マザードレスと一緒にコーディネートする靴やバッグ、アクセサリーなど、小物類の選び方にも注意すべき点があります。知らず知らずのうちに、マナー違反や品格を下げる装いになってしまうこともあるので、よくチェックしておきましょう。

結婚式などフォーマルな場では、サンダルやミュールなどつま先が開いたデザインの靴はマナー違反とされます。カジュアル靴の代表でもあるスニーカーやブーツもNGで、つま先が隠れるタイプのパンプスを履くのがマナーです。かかとが出るバックストラップのタイプもありますが、これもつま先が隠れるデザインであればOKです。なおパンプスの中でも、カジュアルな印象になりがちなローヒールより、ヒールが3〜5cmほどあるものを選ぶのがおすすめです。ヒールに少し高さがある方が、よりエレガントにスタイルアップして見えます。もちろん、健康上や安全上の理由からローヒールを選ばれる方もいらっしゃると思いますが、その場合は、ドレッシーなデザインを選ばれると良いでしょう。正式なドレスコードでは、式の時間帯によって靴の素材に関するマナーが異なりますが、(輝きの強い素材や装飾は、日中 はNGだが夜はOK)日本では区別が曖昧なので、軽く意識する程度で問題ないでしょう。ただ、結婚式では殺生をイメージさせる素材はNGとされるので、レザーやアニマル柄は要注意。避けた方が無難と言えるでしょう。また、靴を履く際は必ずストッキングを着用してください。素足、生足はマナー違反にあたります。この際、お葬式を連想させる黒色ではなく、肌の色に近いベージュ系を選ぶようにしましょう。

マザードレス_合わせる靴

バッグ

着用するマザードレスや靴の色合いとコーディネートするとバランス良くまとまります。一般的には、小ぶりなパーティバッグを合わせます。晴れの場にふさわしいフォーマル感と適度な華やかさを持ち合わせたデザインがマッチします。サイズが大きすぎるものや、トートバッグのような形状、紙製のショッピングバックなどはカジュアルに見えてしまうのでおすすめできません。また、ファーやレザー素材は殺生をイメージさせるので結婚式には適しません。靴の場合と同様に、正式なドレスコードは式の時間帯によって違いがありますが、控えめで上品なデザインであれば、光沢素材や輝く装飾を用いたバッグをアクセサリー感覚で合わせても素敵でしょう。

マザードレス_合わせるバッグ

アクセサリー

真珠のネックレスやイヤリングなど、上品な印象を与えるものがおすすめです。大ぶりで目立つものや、ギラギラ光るもの、ジャラジャラ音がするものは避けましょう。もちろん、あれこれたくさんつけ過ぎるのも、品格を損なうので良くありません。靴やバッグと同様、正式なドレスコードでは、日中に行われる式の場合は輝きの強いものを避け、夜に行われる式の場合は、照明でキラキラ輝くものをつけるというのがマナーなので、その点も少し意識すると良いでしょう。なお、腕時計の着用はNGではありませんが、時間を気にしているように見えるので、つけない方が無難でしょう。

マザードレス_合わせるアクセサリー

ヘアーメイクについて

マザードレスをより美しく上品に着こなすには、ヘアーメイクも重要な要素になります。普段通りのままだと全体としてチグハグな印象に見えることもあるので、装いにふさわしいヘアーメイクを施すのが大事です。ベースメイクはしっかり丁寧に行うのが基本。肌の色ムラを補正するコンシーラーも上手に活用しましょう。仕上げにハイライトなどを使用してツヤ感をプラスすると肌がイキイキと美しく見えます。アイラインやマスカラは、涙で落ちないようウォータープルーフタイプを使うのがおすすめです。リップやチークは華やかな色合いのものをチョイス。血色よく見える方が、お顔の表情も明るく見えます。

ヘアアレンジは、アップスタイルが主流ですが、ボブやショートの長さならダウンスタイルでも構いません。髪をふんわり巻いてボリュームアップさせるなど、華やかなアレンジは必要ですが、毛先を遊ばせたり、後れ毛を出したり、ルーズな感じにしないことが大事なポイントです。普段のスタイルなら無造作なヘアアレンジも素敵に見えますが、結婚式のマザードレスにはミスマッチ。疲れた印象や、だらしない印象にも見えかねません。フォーマルスタイルに合ったヘアーメイクに仕上げる必要があるため、あまり自信のない方は美容室や式場のサロンなどプロにお願いすると安心です。

最後に

結婚式にお母様が着用される衣装として、少しずつ認知度が高まり、利用者も増えているマザードレス。デザインのバリエーションも豊富にあり、着る人の個性やセンスを表現できる衣装でもあるので、私も着てみたい…という方が今後ますます増えるのではないでしょうか。

丸昌 横浜店でも、マザードレスの取り扱いがございますので、黒留袖かマザードレスかで悩まれている方は、ぜひどちらも見学・ご試着にお越しください。また、着用時のルールやマナーなど、気になることがあればお気軽にお声がけください。フォーマルスペシャリストの資格を有するスタッフがお客様の疑問や不安にお応えし、納得のいく衣装選びをサポートいたします。

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