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七五三

七五三の着物とその選び方について 年齢や性別に合わせた選び方

七五三の着物とその選び方について 年齢や性別に合わせた選び方

七五三は、子供の健やかな成長を祝う日本の伝統行事。女の子は3歳と7歳、男の子は5歳(地域によっては3歳と5歳)で行うのが一般的です。ただし、七五三に身につける晴れ着は年齢・性別によって違いがあります。ここでは、それぞれの年齢・性別で着用する七五三の着物について、その種類と選び方のポイントをご紹介します。

※この記事は公開(2017.10.25)の後、加筆修正を行なっています。(前回更新:2021.10.20)

この記事の要点

  • 3歳女の子の衣装は、着物に被布を羽織る可愛らしいスタイル
  • 7歳女の子の衣装は、大人と同様に着物に帯を締めるスタイル
  • 3歳男の子の衣装は、被布と羽織袴2種類のスタイルから選べる
  • 5歳男の子の衣装は、男性の正装と同様の凛々しい羽織袴スタイル

目次

年齢・性別の着物の選び方

・七五三の衣装の違いは、お祝いの由来の違い
・女の子編:3歳の着物とその選び方のポイント
・女の子編:7歳の着物とその選び方のポイント
・男の子編:3歳の着物とその選び方のポイント
・男の子編:5歳の着物とその選び方のポイント

よくある質問

年齢別・性別の着物の選び方

七五三の際に身につける華やかな衣装。洋装の場合、一般的に男の子はスーツやセットアップ、女の子はワンピースやドレスというように、性別による違いはありますが、年齢による違いはほとんどありません。一方、和装の場合、それぞれの年齢によっても、身につける衣装が異なります。なぜなら、その祝いの由来がそれぞれ異なるためです。

七五三の衣装の違いは、お祝いの由来の違い

七五三のお祝いは、宮中や公家の間で行われていた、子供の無事の成長を祈る儀式に由来していると言われています。

時代とともに変化は見られますが、これらの七五三のもとになった儀式の意味や形式が、身につける衣装の違いとして今なお受け継がれているのだと考えられます。

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女の子編:3歳の着物の選び方

3歳の七五三のお祝いは「髪置(かみおき)」という儀式がもとになっています。3歳になったことを機に、それまで剃っていた髪を伸ばしはじめるという意味がありました。

帯は浴衣などを着るときに使う柔らかい兵児(へこ)帯をし、着物の上には、被布(ひふ)という羽織ものを重ねて着ます。被布はベストのような形状で、袖はついていませんが衿があり、お花のモチーフやタッセルなどの装飾が付いています。

3歳の七五三の着物は、女の子らしい華やかさがある色柄を選んで、この時期ならではの可愛らしさを引き立ててあげると良いでしょう。着物と被布の色の組み合わせに個性が出るので、お子様のキャラクターに合わせて可愛くコーディネートしてあげましょう。また、どうしても必要なものではありませんが、着物や被布の色やモチーフに合わせて髪飾りやバッグ・きん着などもプラスしてあげると、より一層可愛さが引き立ちます。

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女の子編:7歳の着物の選び方

7歳の七五三のお祝いのルーツは、それまでしていた兵児(へこ)帯をやめ、大人と同じ帯をするようになる「帯解(おびとき)」という儀式です。被布は羽織らず、帯の下の位置に志古貴(しごき)という芯のない帯を結び、帯揚げや帯締めは大人の着物とほぼ同じように着付けます。また、胸元には筥迫(はこせこ)という小物入れと、扇子を差して着飾ります。

7歳の着物の場合は、3歳よりもお姉さんらしく、少し落ち着いた色柄のものを選ぶと素敵です。ちょっぴり大人びた着物姿に、成長を感じることでしょう。おしゃれが気になる年頃ですから、ぜひ本人の希望も取り入れてあげましょう。

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男の子編:3歳の着物の選び方

3歳の男の子の七五三を行うかどうかは、地域や家庭によって異なりますが、もとのルーツは女の子と同じで「髪置」の儀式です。着物の選び方としては、3歳女児のように着物に被布を重ねるスタイルと、5歳男児のように羽織袴スタイルの場合が場合があります。被布スタイルの場合は、着物を兵児帯という柔らかな帯で着付けるため締めつけ感が少なく、小さなお子様でも比較的着やすいのが特徴です。一方、袴スタイルの場合は、大人の礼装と同じように着物・袴・羽織を着付けるため凛々しい雰囲気になるのが特徴です。

あどけない3歳ならではの可愛い被布姿と、ちょっと背伸びしてカッコいい袴姿、どちらも魅力的ですが、5歳では袴スタイルが一般的なので、3歳で被布を選ぶと2種類の衣装が楽しめます。また、5歳と3歳の兄弟で七五三をする際は、袴スタイルで統一すると兄弟ならではのコーデが楽しめます。着慣れない和装に戸惑う男の子もいると思いますが、動きやすさを考慮して、できるだけサイズが合ったものを選んであげてください。

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男の子編:5歳の着物の選び方

幼児から少年への成長を祝う男子5歳の七五三は、初めて袴を身に着ける「袴着(はかまぎ)」「着袴(ちゃっこ)」という儀式がもとになっています。大人の正装と同じように、着物に袴を着付け、上から羽織を着用します。また、特徴的な装飾品として、懐剣(かいけん:護身用の短剣を模したもの)、お守り、白扇(はくせん:縁起物の白い扇)を身に付けます。

着物の選び方は大きく分けると、主流とも言える白や黒を基調とし、勇壮な鷹や兜、縁起の良い松竹梅や打ち出の小槌といった柄が描かれた正統なタイプと、近年さまざまなデザインが増えている斬新でモダンなタイプの2通りがあります。それぞれの良さがあるので、お子様やご家族の好みで決められると良いでしょう。5歳の男の子が、凛々しくキリリとかっこよく着物、羽織、袴を着こなす姿に成長を感じられそうですね。

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なお、男の子の七五三衣装の袴には、2箇所、横向きのシワが入っているケースがよく見られますが、これはシワというより折り目と捉えるのが適当です。袴が正しく丁寧に畳んで保管されてたからこそできる跡なので、アイロンなどない時代は気にせず着用されていました。むしろ「折り目正しい」ことを意味するので、特に直す必要のないシワだと認識いただいて問題ありません。

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よくある質問

ここでは、七五三の衣装選びの際に生じる年齢や性別に関する「よくある質問」について解説します。

Q1:3歳の七五三をするのは女の子だけではないのですか?

七五三のお祝いは、3歳と7歳の女の子、5歳の男の子がするのが一般的ですが、地域によっては、3歳の男の子も七五三祝いをします。また近年は、3歳特有の無邪気で可愛い姿を記念に残したいという思いから、男の子で3歳の七五三をするご家庭も増えています。3歳の七五三の由来である髪置きの儀式が、もともと男女ともに行われていたことを踏まえると、理にかなっていることと言えるかもしれません。

Q2:5歳の男の子の七五三では、被布は着ないのですか?

七五三を和装で行う場合、3歳の男の子は、3歳女の子と同じ被布スタイル、5歳男の子と同じ羽織袴スタイルという2つの選択肢があります。ですが、5歳の男の子は羽織袴スタイルの一択で、被布を着ることはありません。その理由としては、5歳の七五三の由来である袴着の儀式では、成長の証として大人の正装と同じ袴を身につけたことによると考えられます。

Q3:3歳の被布スタイルですが、女の子と男の子では何か違いがありますか?

着物、兵児帯、被布という基本のアイテムと、着付け小物は男女とも同じです。ただ、デザインには違いが見られます。女の子向けのものは、赤やピンク、オレンジといった暖色系が主流で、青や紫など寒色系の場合は柔らかいパステル調が多く見られます。また、描かれる柄も毬や鈴、蝶や花など優美なモチーフが一般的です。一方、男の子向けのものは、白、黒、グレーの無彩色や、紺、青、水色などの寒色系が主流です。そして、鷹や兜など勇壮なモチーフを描いた柄が多く見られます。

最後に

一生に一度の七五三は、お子さん本人はもちろん、ご両親やお祖父さま、お祖母さまにとっても思い出に残る大切な行事です。本人の好みも踏まえ、よく似合う着物を選んで七五三のお祝いをしてあげてください。

晴れ着の丸昌では、3歳、5歳、7歳それぞれの着物を種類豊富に取り揃えております。特に、伝統的な古典柄のラインナップには自信を持っております。レンタルの際は、着物や帯だけでなく、着付けに必要な小物や七五三に特有の装飾小物まで一式フルセットですので、他にご準備いただくものはございません。なお、着物姿で前撮りが行える「記念撮影プラン」や、着付けやヘアーメイクまでセットになった「お詣りプラン」、その両方を実現する「お得なWプラン」もご用意しており、ご希望に応じてお選びいただけます。また、ご家族の衣装代や着付け代がお得になるプラン特典がございますので、ご家族揃って和装の七五三もご検討ください。

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