1. トップ
  2. お宮参り
  3. お宮参りの時、赤ちゃんやその両親、上の子供、祖父母はどんな服装がいいの?

お宮参り

お宮参りの時、赤ちゃんやその両親、上の子供、祖父母はどんな服装がいいの?

お宮参りの時、赤ちゃんやその両親、上の子供、祖父母はどんな服装がいいの?

赤ちゃんの健やかな成長を祈るお宮参り。神社に参拝に行く時、赤ちゃんはもちろん、その両親、兄姉、祖父母はどんな服装をすれば良いのでしょうか。お宮参りにふさわしい服装や着物選び、準備の方法についてまとめました。

(※この記事は2017年8月22日に公開したものを加筆修正しました。)

目次

お宮参りの服装。赤ちゃんには何を着せる?

赤ちゃんのお宮参りの服装。押さえるべきポイントは?

赤ちゃんのお宮参りの服装は、どんな方法・手順で準備するの?

お宮参りでの、両親・兄姉・祖父母の服装はどうする?

赤ちゃんや母親の服装(和装・洋装)で気を付けたいこと

お宮参りの服装。赤ちゃんには何を着せる?

お宮参りの赤ちゃんの正式な服装は、白羽二重の内着に産着(祝い着)を羽織った和装です。ですが洋装でも決して問題はなく、華やかなセレモニードレスを着用される方も多くいらっしゃいます。神社という神聖な場所柄、カジュアルすぎる服装はふさわしくないため、赤ちゃんとは言え少しあらたまった服装を心掛けるようにしましょう。

和装の場合の衣装内容

華麗な産着(祝い着)にばかり注目しがちですが、赤ちゃんを外的な刺激や汚れから守るための帽子やよだれかけも必要です。また、地域によっては扇子やでんでん太鼓、お守り袋などを用意するところもあります。

産着(祝い着)

縁起の良い柄が描かれた着物で、赤ちゃん用の正装です。赤ちゃんを抱っこした人の上から覆うように羽織り、その背中側で紐を結びます。通年着用できる「袷」と、盛夏に涼しく着用できる「絽」があり、生地の種類や仕立てが異なります。

内着

お祝い着の下に着る衣類です。本来は白羽二重(しろはぶたえ)を着るのが本式ですが、赤ちゃんにとって負担のないように着慣れたロンパースやカバーオールなどの洋装でも大丈夫です。当日の天気や気温なども見ながら衣類を調整しましょう。

帽子

生まれて1ヵ月の赤ちゃんの肌はデリケートです。外出にあたり日差しや風などから守るために着用します。和装なので大黒帽子という頭巾状のものをかぶるのが正式ですが、洋装用の帽子でも大丈夫です。

よだれかけ

赤ちゃんのよだれで産着(祝い着)が濡れるのを防ぐ役割があります。

犬張り子

大正時代まではお祝いとして、親戚から犬張り子にでんでん太鼓を生麻で結びつけたものいただく風習がありました。犬張り子には子供の成長が早い犬になぞらえ、赤ちゃんが子犬のように元気に育つようにという成長祈願の意味があります。お守り袋と同じく、産着(祝い着)の紐に結びつける縁起物です。

でんでん太鼓

太鼓の鳴る音が魔除けになるとされ、また太鼓が裏表ないことになぞらえて“裏表のない子供に育つ”という願いが込められたでんでん大鼓。お守り袋と犬張子同様、産着(祝い着)の紐に結びます。当日は鳴らすと赤ちゃんの気を引くことができるので、ご機嫌よく過ごしてもらうためのアイテムとしても使用できます。

産着(祝い着)に描かれる柄について

産着(祝い着)の色合いや柄は、男の子と女の子では違っていますが、よく使われる柄は古くから礼装用の着物や帯に用いられてきた縁起の良い吉祥文様です。男の子は強くたくましく、女の子は優しく美しく育ってほしいという親の願いが込められています。

男の子の着物の柄

強くたくましく育つように、鷹や兜、龍や虎などは、勇壮で威厳のあるものが多くみられます。

女の子の着物の柄

健やかで美しく育つように、蝶、手毬、鈴、御所車や鼓などの華やかで上品な柄よく使われています。

洋装の場合の衣装内容

洋装の場合は、セレモニードレスやベビードレスと呼ばれるフォーマルな雰囲気のある衣装を着用するのが一般的です。帽子やおくるみなどが一式セットになっている商品も見られます。

セレモニードレス(ベビードレス)

レースやフリルなどで装飾された特別感のあるデザインが多く、お宮参りはもちろん、産院からの退院時やお食い初めといった赤ちゃんの記念日や、ご家族・ご親族のお祝い事への列席など、フォーマルな場面に広く着用できます。もともとは、キリスト教の洗礼式の際に赤ちゃんが身に着けるクリスニングガウンが由来のようです。「なにものにも染まらないように」という意味から白色が基本ですが、白以外の色も見られます。ドレスと言っても女の子に限った衣装ではなく、男の子用にデザインされたタイプも豊富にあります。

帽子

外出時の日差しや風から赤ちゃんのデリケートな肌を守るために着用します。セレモニードレスにセットで付属している場合や、帽子とよだれかけのセット商品などもあります。

よだれかけ

セレモニードレスが赤ちゃんのよだれで汚れるのを防ぎます。

ケープやおくるみなど

赤ちゃんの体温調節のため、季節や天候に応じてケープやおくるみを羽織ります。セレモニードレスとマッチするフォーマルな雰囲気のデザインが施されたタイプもあります。

▼関連記事

赤ちゃんのお宮参りの服装。押さえるべきポイントは?

お宮参りは神仏に参拝して執り行う儀式であるため、礼儀やマナーは軽視できません。また、生まれて間もない赤ちゃんを同行させるため、様々な配慮が必要です。赤ちゃんのお宮参りの服装を選ぶ際に押さえるべきポイントをご説明します。

フォーマル感のある装いがベター

お宮参りは、神仏に感謝や祈りを伝える神聖な場面ですので、服装も失礼のないよう配慮しなければなりません。ベビー服は可愛いものがたくさんありますが、見た目の印象が派手で目立つデザイン、ルーズなルームウェアやパジャマなどは避け、少しフォーマル感のある装いを心掛けましょう。

季節に応じたアイテム選択が大事

赤ちゃんの身体はまだまだ未熟で、自身では上手く体温調節ができません。外気温に影響されやすいので、着衣によって体温管理をしてあげる必要があります。その際、衣装の種類や素材のセレクトも重要になってきます。例えば、産着(祝い着)には、生地の特長が異なる「袷」と「絽」があり、絽は通気性が高く涼しい着心地のため、真夏の暑い時期でも快適さを保つことに役立ちます。産着(祝い着)やセレモニードレスの下に着る内着や肌着も、季節に応じたアイテムを選び、上手に体温管理を行いましょう。

デリケートな肌への配慮も忘れずに

赤ちゃんの肌は非常に薄く、外的刺激から守るバリア機能も高くありません。衣装の生地が肌に触れた刺激で、乾燥やかゆみ、湿疹が生じることもあります。また、意外と汗っかきで、汗に含まれる成分や蒸れから赤みやかぶれにつながることもあります。そのため、肌に触れやすい部分や汗をかきやすい部分は、どんな素材が使用されているかに注目しましょう。柔らかく滑らかな素材はデリケートな赤ちゃんの肌にも安心ですし、吸湿性、通気性、保温性に優れ、肌への負担が少ないとされる絹や綿などの天然素材は特におすすめです。

赤ちゃんのお宮参りの服装は、どんな方法・手順で準備するの?

赤ちゃんのお宮参りの服装を準備する際、方法は「レンタル」もしくは「購入」が考えられます。レンタルも購入も、必要なものが一式セットになっている場合が多いようです。また保管状態が良ければ、赤ちゃんのご両親がお宮参りの際に着た衣装が着られることもありますし、記念写真をフォトスタジオで撮る場合は、お宮参りの当日に着る衣装を貸し出すサービスを行っているところもあります。

レンタルでも購入でも、お宮参りの日程を決めたら、そこから逆算して手配を進めましょう。レンタルは業者によって2泊3日~4泊5日程度の期間が設けられていますので、事前に確認を行い手配しましょう。購入はお仕立て上がりのものであれば、極端に日数がかかることはありませんが、生地からお誂えする場合は数カ月かかることもあります。そのため、出産前の性別が分かった時点で手配に取り掛かると安心でしょう。なお、費用は衣装の品質、付帯するサービス内容によってかなり幅がありますので、予算に合わせて検討なさってください。

▼関連記事

お宮参りでの、両親・兄姉・祖父母の服装はどうする?

お宮参りの両親・兄姉・祖父母の服装に決まりはありませんが、主役である赤ちゃんの服装に合わせて選びましょう。家族の服装は赤ちゃんに合わせるという原則を意識して、赤ちゃんが和装の場合は家族も和装、洋装の場合は家族も洋装が好ましいですが、絶対的なルールではありません。ただし、主役の赤ちゃんより目立つ服装は避けましょう。産後の母親の体調、上のお子様の年齢、準備の手間・費用なども考慮しつつ、負担にならない範囲で家族全体のバランスと調和を図ると良いでしょう。

家族の服装は「格」の揃え方が大事

冠婚葬祭や儀式的な行事などのあらたまった席、フォーマルな場面には、和装・洋装に関わらず、正装で臨むのがマナーです。お宮参りの際は赤ちゃんだけでなく、その両親や上の子供、祖父母などの家族も正装が適しており、赤ちゃんと同格か格を下げた装いをします。皆が正装なのに、一人だけカジュアルスタイル…というような、家族で格に差のある装いは避けた方が良いでしょう。なお日本国内では、一般的に洋装よりも和装の方が格上と考えられているので、その点も配慮して家族の服装を選ぶようにしましょう。

季節によって服装を着分けることもルールのひとつ

普段着ている洋服も夏は半袖で涼しい素材、冬は長袖で暖かい素材と衣替えをするように、着物にはもともと季節によって着分けるというルールがあります。最も暑さが厳しい盛夏(7月~8月)には薄物(うすもの)と呼ばれる着物を、盛夏の前後(6月と9月)には単衣(ひとえ)、秋・冬・春(10月~5月)にかけては袷(あわせ)と呼ばれる着物を着用します。その時々の気温や体調にも関わるので、厳密に守る必要はありませんが、和装でお宮参りに臨む場合は、着物の種類も意識してみると良いでしょう。

お宮参り家族

父親の服装:フォーマルスーツまたは着物

最近では、ほとんどのお父さんがスーツでお宮参りに参列します。父親はブラックスーツに白のワイシャツ、白ネクタイが基本ですが、ダークスーツでも構いません。「せっかくの機会なので家族で着物を着たい」という場合、お父さんが着るお宮参りの着物は一つ紋、または三つ紋入りの羽織りに着物に袴をはくのが正装です。

母親の服装:着物またはセレモニースーツ、ワンピース

お宮参りの際に着る母親の着物は訪問着、色無地、付け下げが一般的です。お母さんの着物は、赤ちゃんの着物の色柄との相性を考えた控えめな着物で主役の赤ちゃんを引き立てましょう。赤ちゃんが洋装の場合は、あらたまった場にふさわしいセレモニースーツやワンピースが良いでしょう。着物の場合と同様、デザインや色合いは派手過ぎない控えめなものがおすすめです。ミニ丈のスカートなど肌の露出がスタイルもNGなので、素足は避け、ストッキングを着用しましょう。

上の子供の服装:フォーマルなスーツやワンピースまたは着物

お兄ちゃん、お姉ちゃんの服装も赤ちゃんに合わせるのが基本ではありますが、まだ年齢が幼い場合、普段着慣れない着物は窮屈に感じ、動作も不自由なことから、着るのを嫌がることもあるでしょう。七五三で着用した晴れ着があれば、上のお子様の衣装としてぜひ活用したいところですが、難しければ洋装で構いませんので、フォーマルな雰囲気にまとめましょう。男の子の場合はスーツスタイルの他、落ち着いた色合いの衿付きシャツとパンツにジャケットを羽織る、ベストを重ねて蝶ネクタイをつける、といった装いも良いでしょう。女の子の場合は、上品なワンピースやブラウスとスカートの組み合わせにボレロやカーディガンを羽織るスタイルなども良いでしょう。赤ちゃんの衣装と色味を合わせるなど、コーディネートの工夫で統一感を出すと見た目のバランスが良くなります。ただし、主役の赤ちゃんよりも目立つ装いにならないよう注意しましょう。

祖父母の服装:着物またはフォーマルなスーツ、ワンピースなど

赤ちゃんが和装の場合には、祖父母も和装にするのが正式なしきたりです。祖母の場合は色無地や訪問着がふさわしいですが、祖父は父親の場合と同様にフォーマルなスーツスタイルで良いでしょう。洋装で統一されるのであれば、母親の場合と同様にセレモニースーツやワンピースなど、あらたまった装いを意識されると良いでしょう。格は赤ちゃんの両親が略礼装なら、祖父母も略礼装で構いません。

どのような格のものを着るかよりも、格を合わせる方が大切です。特に父方と母方の両家の祖父母が揃って参列する場合には、男女とも服装の格を合わせるようにしましょう。

家族の服装を和装で統一する場合

赤ちゃんが着る着物に合わせて、両親や祖父母も和装で統一される場合、お手持ちの着物に適切なものがあれば、それをお召しになるのが良いでしょう。もし、ふさわしい着物がない場合には、赤ちゃんの着物をお借りになるレンタル業者、記念撮影をされるフォトショップなどが大人向けの衣装レンタルを行っている場合がありますので、確認してみてください。レンタルや撮影の特典ということで、お得に衣装を揃えることができるかも知れません。

▼関連記事

赤ちゃんや母親の服装(和装・洋装)で気を付けたいこと

生後約1ヶ月の赤ちゃんまだ体力がなく、外出が大きな負担になることも考えられます。また母親も、体調が不安定だったり、疲れやすかったりする時期です。お宮参りでは、あまり無理をせず、赤ちゃんにも母親にも負担が少ない服装、準備をすることを心掛けましょう。

赤ちゃんの暑さ・寒さ対策は?

生まれて間もない赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、気温や着衣による影響を大きく受けます。季節に応じで肌着や防寒着などを臨機応変に工夫し、暑さ・寒さ対策をしましょう。肌着は普段から着ているもので構いませんが、素材や形状、重ねる枚数などに考慮が必要です。防寒着は、屋内と屋外で気温差が大きいこともあるので、着脱がしやすいものが便利でしょう。慣習にこだわりすぎず、赤ちゃんに負担がかからない服装を選ぶことが第一です。

吐き戻しなどの汚れにも注意!

赤ちゃんが母乳やミルクを吐き戻してしまったり、よだれが出たりすることで、産着(祝い着)やセレモニードレスなどが汚れてしまう可能性は充分にあります。すぐに拭いてあげられるよう、内着によだれかけを着用したり、ガーゼを持っておくなどして備えておくと安心です。

授乳はどうする?

母親が着物を着ている時、授乳は前を開くか、脇の部分にある身八口という穴から行いますが、お宮参りなどでは着崩れてしまうためおすすめはできません。

神社内には、着替えや授乳ができる場所がないことが多いため、着付け前にたっぷりと授乳を済ませ、ほ乳瓶で飲める赤ちゃんであれば、ミルクか搾乳した母乳を準備しましょう。途中で授乳が必要な場合は、赤ちゃんが和服でも、母親は洋服でも差し支えありません。

母乳染みに気をつけて

母乳がたっぷり出るお母さんは、次の授乳まで時間が空くと、母乳がしみ出してしまうことがあります。着物やセレモニースーツなどに付くと汚れてしまいますので、母乳パッドを多めに入れるなど、対策をしっかり立てましょう。

履き物は歩きやすさ、安全性を考慮して

和装の場合、足元は草履か下駄を履くのが基本です。お宮参りでは、着用する着物に合わせて礼装用の草履を履きますが、境内の砂利道や石の階段などは、慣れない草履では歩きづらく、赤ちゃんを抱っこしている場合は特に注意が必要です。草履は台が高いほど格が高いとされますが、無理をせず安全性を重視しましょう。洋装の場合も、ローヒールのパンプスやフラットシューズなど歩行時の安定感が高いタイプを選ぶと安心です。

▼関連記事

最後に

赤ちゃんの誕生を祝い、今後の健やかな成長を祈るお宮参り。和装で参列する場合は、ガーゼやよだれかけ、オムツや着替えなど、必要なものをリストアップしてバッグにひとまとめにしておくなど、当日慌てることがないよう早めに準備をしっかりして、一生の記念に残る日にしたいものです。

丸昌 横浜店では、お宮参りの産着(祝い着)レンタルは必要な小物が一式セットになっており、別途ご用意いただくものはございません。産着(祝い着)は、オールシーズン用の「袷」の他に、涼しい着心地が特徴の夏用の「絽」もご用意しております。また、赤ちゃんの急な体調不良、突然の天候悪化などやむなき事情の場合は、ご利用日の変更を無料で承っております。ご両親や上のお子様、祖父母様などのご家族がお召しになるのにふさわしい着物のご提案もできますので、ぜひお気軽にご相談ください。

記事一覧に戻る

カテゴリー 一覧